2014.05.30(Fri)
2008年8月18日 お昼前 私は神戸から大阪駅に着いた。
12:03発のトワイライトエキスプレスで初めての北海道へ行くため…
ご存知の方もおられるかと思うけれど、この寝台列車はなかなか切符が取れない。
予約は出発日の一カ月前から取れるのだけど、
みどりの窓口か電話で、行きたい日の一カ月前の朝10時きっかりに申し込む。
1分、いや、30秒でもいいえ、10秒でも遅れたら取れないと言っても過言ではない、
そういう列車なのであった。
私は2008年の夏休みは一カ月あったので日にちはいつでもよかった。
取れた日が出発日。1週間は頑張ってみようと、
職場に行くバスを一本早く乗って、10時前には着くように家を出た。
そうして三日目の朝に、運よく切符が取れたのであった

憧れの寝台列車、そして未踏の地、北海道への一人旅にどれだけ浮足立ったことか

それまでの一人旅にはいつも見送りに来てくれていた元彼のSは
夏休みを取った後なので来れなかった。
コンコースでそのSと電話で話した。
終って、10番線ホームに上がる。
そこには 何故か、そう、何故かその日は
今のダーが 来たのであった。
大阪駅に向かう途中で、メールで来ることを知った時は「えぇ?!」と
声が出たのだった。
電車が好きと言うのは知っていたけれど、仕事休んでまで?どうして?
違和感のある見送り者に手を振ってすぐに部屋に入った。
いい日旅立ちの曲とともに流れるアナウンスに
感動しながら、旅は始まったのであった。
そうして
この10番線ホームからの旅立ちが
私の恋の分岐点になろうとは、その時はまだ私自身もわからなかった。
そして、長年付き合ったSも、まさか自分が見送りに行かなかったことで
終りになろうとは思いもしなかっただろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
未だに思う。
もし、あの時Sが来るのであったなら…
そういう思いいれの深いトワイライトエキスプレスが
廃止となる。
その知らせを聞いた時は 大袈裟なようだけれど、愕然とした。
あんなに人気の列車なのに

思い出の列車なのに

死ぬまでにもう一度乗りたいと数日前にダーにも話したのに

哀しかった。
また 時代の流れか…
私にとって
一生の思い出のトワイライト。
廃止になれば
私の今の恋も
終ってしまうような感じさえする… トワイライト…



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