2013.04.18(Thu)
虹の橋
天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物たちは、死ぬと『虹の橋』へ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
たっぷりの食べ物と水、そして日の光に恵まれ、彼らは暖かく快適に過ごしているのです。
病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、元のからだを取り戻すのです。
まるで過ぎた日の夢のように。
みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんがここにいない寂しさを感じているのです。
動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに小刻みに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、あなたの両手は愛する動物を優しく愛撫します。
そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、その心からは一日たりとも消えたことのなかったその瞳を。
それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです。
******作者不明***********

ミー吉を飼い始めたころから
猫の寿命を知り、覚悟はしていた。
生あるものいつかは去っていく。
2009年5月頃、丁度私が骨転移した頃、ミー吉の身体も変化が有った。
元気がなかった。
寝る事が多く、ご飯は食べるものの、明らかに今までと違っていた。
私の主治医から、私の病状について、家族の人に来て話を聞いてもらってくださいと言われた時も、
母は足の痛みが有るし、ミーちゃんが気になる、といって私よりもミーちゃんを・・・
私は何とも言えない重たい気持ちで、ひとりで病院へ行ったのだった。
私はこの時、ひょっとして私の身代わりになるのでは?!と
妙な感覚にとらわれたりもした。けれどもしばらくして元気を取り戻したのでホッとしていた。
この頃から一層の覚悟をしていたものだった。もうおばあちゃんだから・・・
いつ頃からだったろうか、左目が白っぽくなっていて人間で言うと緑内障か白内障みたくなっていて
病院へ連れて行けばよかったのかも知れなかったが
病院嫌いのミー吉を無理やりも・・・とそのままにしていた。
そのうち黒く、固くなり、目は見えなかったと思う。それでも身体は元気だったので
旅立った事とその目に関しては関係なかったのだとは思うけれど
もし病院へ連れて行っていたらもっと生きれただろうかという後悔も残った。
弱っているミー吉を知っていながら、ゴールデンウィークには一人旅を決行した。
あまり食欲も無く、今まで飲まなかった牛乳位しか口にしなくなっていたのに
私は・・・・・・・・
二階へも行けなくなったのでトイレも玄関に置いていたけれど、そこでもできない状態。
なのに私が旅行から帰ると、二階の私の部屋に来て、かばんにスリスリして寝たのだった。
それから衰える一方で、それでも外に行くと言い、連れて行くと、アスファルトにお腹をつけて
横たわった。
車が来ても動かない。
家の中の、自分が寝た事のある場所に行ってはちょっとたたずんだり寝そべったりした。
その時私は思った。
ミーちゃん・・・・あんた・・・・お別れしよるんやねぇと。
そうして
2010年5月9日(日)くしくも「母の日」の午後2時半ごろ
母の目の前で
横たえた身体を奮い立たせ
にゃぁ~~と一言大きな声で鳴いた後、約16年と8カ月の命を全うして
旅立って行った・・・・・・
私は買い物に出かけていた。
出かける前に、「ミーちゃん!」と声かけして。
母から
「ミーちゃんおかしい!」と連絡が来たけどまだ買い物できていなかったので
母の日の花束と、食料品を急いで買って帰ったが、もう目を開けないミー吉が・・・
今でも
ふっと
10センチほど開けている私の部屋のドアに頭でぐぐっと開けながら入って来るような気がする時がある。
パソコンで遊んでいて振り向くと、ベッドの布団の上で私を見ているミー吉が居るような気がする時がある。
ミーちゃん、会いたいよ
でもね、もうちょっと生きたいからね
虹の橋で待っていてね
ねえちゃんはまだそっちに行くには早いでしょ
ミーちゃんには会いたいけど
そこからねえちゃんを見守っていてね
しあわせだったかい?
恋もしなかっただろうに
ミーちゃんが居て
ねえちゃんは救われた事いっぱいあるよ
みーちゃんと会えてよかったよ
みーちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・おわり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追記
つたない文章ですが最後まで読んでいただいた方々、有難うございました。
ミー吉が旅立った時もっとちゃんと手厚くしてやればよかったと言う後悔から自己満足の為に書きました。
猫が居た日々①~⑩ ミー吉に捧ぐ
天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物たちは、死ぬと『虹の橋』へ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
たっぷりの食べ物と水、そして日の光に恵まれ、彼らは暖かく快適に過ごしているのです。
病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、元のからだを取り戻すのです。
まるで過ぎた日の夢のように。
みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんがここにいない寂しさを感じているのです。
動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに小刻みに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、あなたの両手は愛する動物を優しく愛撫します。
そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、その心からは一日たりとも消えたことのなかったその瞳を。
それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです。
******作者不明***********

ミー吉を飼い始めたころから
猫の寿命を知り、覚悟はしていた。
生あるものいつかは去っていく。
2009年5月頃、丁度私が骨転移した頃、ミー吉の身体も変化が有った。
元気がなかった。
寝る事が多く、ご飯は食べるものの、明らかに今までと違っていた。
私の主治医から、私の病状について、家族の人に来て話を聞いてもらってくださいと言われた時も、
母は足の痛みが有るし、ミーちゃんが気になる、といって私よりもミーちゃんを・・・
私は何とも言えない重たい気持ちで、ひとりで病院へ行ったのだった。
私はこの時、ひょっとして私の身代わりになるのでは?!と
妙な感覚にとらわれたりもした。けれどもしばらくして元気を取り戻したのでホッとしていた。
この頃から一層の覚悟をしていたものだった。もうおばあちゃんだから・・・
いつ頃からだったろうか、左目が白っぽくなっていて人間で言うと緑内障か白内障みたくなっていて
病院へ連れて行けばよかったのかも知れなかったが
病院嫌いのミー吉を無理やりも・・・とそのままにしていた。
そのうち黒く、固くなり、目は見えなかったと思う。それでも身体は元気だったので
旅立った事とその目に関しては関係なかったのだとは思うけれど
もし病院へ連れて行っていたらもっと生きれただろうかという後悔も残った。
弱っているミー吉を知っていながら、ゴールデンウィークには一人旅を決行した。
あまり食欲も無く、今まで飲まなかった牛乳位しか口にしなくなっていたのに
私は・・・・・・・・
二階へも行けなくなったのでトイレも玄関に置いていたけれど、そこでもできない状態。
なのに私が旅行から帰ると、二階の私の部屋に来て、かばんにスリスリして寝たのだった。
それから衰える一方で、それでも外に行くと言い、連れて行くと、アスファルトにお腹をつけて
横たわった。
車が来ても動かない。
家の中の、自分が寝た事のある場所に行ってはちょっとたたずんだり寝そべったりした。
その時私は思った。
ミーちゃん・・・・あんた・・・・お別れしよるんやねぇと。
そうして
2010年5月9日(日)くしくも「母の日」の午後2時半ごろ
母の目の前で
横たえた身体を奮い立たせ
にゃぁ~~と一言大きな声で鳴いた後、約16年と8カ月の命を全うして
旅立って行った・・・・・・
私は買い物に出かけていた。
出かける前に、「ミーちゃん!」と声かけして。
母から
「ミーちゃんおかしい!」と連絡が来たけどまだ買い物できていなかったので
母の日の花束と、食料品を急いで買って帰ったが、もう目を開けないミー吉が・・・
今でも
ふっと
10センチほど開けている私の部屋のドアに頭でぐぐっと開けながら入って来るような気がする時がある。
パソコンで遊んでいて振り向くと、ベッドの布団の上で私を見ているミー吉が居るような気がする時がある。
ミーちゃん、会いたいよ
でもね、もうちょっと生きたいからね
虹の橋で待っていてね
ねえちゃんはまだそっちに行くには早いでしょ
ミーちゃんには会いたいけど
そこからねえちゃんを見守っていてね
しあわせだったかい?
恋もしなかっただろうに
ミーちゃんが居て
ねえちゃんは救われた事いっぱいあるよ
みーちゃんと会えてよかったよ
みーちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






・・・・・・・・・・・・・・・・おわり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


つたない文章ですが最後まで読んでいただいた方々、有難うございました。
ミー吉が旅立った時もっとちゃんと手厚くしてやればよかったと言う後悔から自己満足の為に書きました。
猫が居た日々①~⑩ ミー吉に捧ぐ
スポンサーサイト